2005年10月23日

経過【3】 あべこどもクリニック

場面緘黙を見てくださるお医者さん…。
そうだ、上の子が赤ちゃんの時に行っていた小児科。
あの先生の専門は小児精神だったと思い出し、早速行くことに。

この先生はとても評判がよく、いつも混んでいます。
電話で予約を取り、時間に行って見ると…。
診療時間終了間際にもかかわらず、待合室には患者さんがあふれていました。
しばらくして、順番が来ました。

問診票で受診理由を理解されている先生は、
胸に聴診器を当てたり、喉を診たり、風邪などの時と同じようにされた後、
さりげなく看護婦さんに声をかけ、
”きじ”を別室に連れて行き、お絵かきでもしてくるよう指示しました。
それもこれも、緘黙で受診したと”きじ”にはあまり知られたくないとの私の希望を
先生が守ってくださったからでした。

そして、先生とのお話に。
緘黙は、自分を守るために心に張ったバリアである。
そのバリアで防衛し、自分を保っている。
だから無理にしゃべらそうとしても、無意味である。
その固く閉ざした心を解きほぐさなければいけない。」

「緘黙には、場面緘黙(選択性緘黙)全緘黙とがある。
場面緘黙は幼稚園や学校などある特定の場所でしゃべらないこと、
全緘黙はどこにおいてもしゃべらないこと。」

”きじ”は幼稚園(当時)を場面として選んだわけです。(意図的ではなく)
しかし、中には家庭をその場として選ぶ子供もいると伺い、
私は愕然としました。
一番の基本である「家庭」がその「場面」となってしまったら、
本人も、家族も計り知れないほど辛く苦しいのだろうと。

先生はいろいろなことを説明してくださいました。
緘黙という言葉すら聞いてまだ日が浅かったので、
初めて聞く先生のお話はとても心に響きました。
そして、”きじ”が入園して以来約1年半、
その間に抱いていた疑問や心の重さがすっと取れていくのを感じました。

それから、箱庭療法で成果を上げている病院を紹介していただくことになりました。
子供病院を紹介するが、何かあったらいつでも相談していいですよとも言ってくださいました。
メンタルな問題なのでかなり時間をとってしまいましたが、
診療時間終了間際にもかかわらず、丁寧にお話してくださいました。
今からすれば、あの時この先生にお願いしていれば、
もっと違った形で今があったかもしれません…。



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Posted by みっぺる at 01:21│Comments(2)これまでの経過
この記事へのコメント
まだ 一年生ですから 大丈夫だと思います。
なんか よく聞く話によると 中学まで持ち続けると 一生お付き合いしなければならないそうです。
それは それで 個性と割り切るしか ないのでしょうが・・・

親としては できれば 完治してやりたいですからね。
うちも 後 2年で 小学校も終わります。
正直 焦りますが キッカケを待つしかないかとも 思います。

きじちゃんは まだ 治療始まったばかりです。
明るい将来に 期待しましょう (^^)
Posted by のひめ at 2005年10月26日 00:25
いつもありがとうございます!

早ければ早い方が治しやすいといいますものね。
そうですか、中学生ですか…。
うちはそれこそ小1だからまだまだあるなあ、
そんな心構えでいたらいいのですね(*^^)v

のひめさんのコメントにはいつも励まされます。
「焦らない」「キッカケ」をキーワードに、きじと向き合っていきますね。
あの時ああしておけばよかったということがないよう、
今できることをやっていきたいと思います。

そして、「明るい将来」に♪
Posted by みっぺる at 2005年10月26日 21:27
 
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